1,000台以上の法人向けPCを展開するときの流れ


大量PC

janeb13 / Pixabay

前回は、大手企業向けPC の営業について書きましたが、今回は、どうやって 1,000台以上の大量のPC を展開していくか、その流れについて説明していきますね。

対象は、このような方々を意識しています。

  • 情報システム部門で初めてPC担当に配属された方
  • PCメーカーの新人営業・プリセールスSE
  • PCの販売パートナーの新人営業・プリセールスSE
  • キッティング業者の新人営業・スタッフ
  • PCビジネスの領域で事業開発したい方
  • 法人向けPCの業界になんとなく興味ある方

マスターイメージの作成とは?

法人向けのPCの場合、家電量販店などで買うPCと違って、仕事・業務用に、その「組織固有の情報」がセットされていたり、セキュリティ対策用の設定がされていたり、業務専用のソフトウェアが最初からインストールされた状態になっています。

組織固有の情報といっても、イメージ付きにくいかもしれないので、少しだけ触れると、PC起動時に、まずログイン画面で、会社の経営理念が、ボンっと表示されている企業もありました。

経営理念・ログイン画面

企業理念の引用元:トヨタ自動車株式会社・企業理念のページより

話を戻します。つまり、法人向けPCの場合、初期(工場出荷時)のPCの環境から、カスタマイズされている必要があるわけです。

カスタマイズされたOS(イメージともいいます)の環境を、1台ずつ作業して、実際にPCを使う、エンドユーザーのもとに届けるわけではありません。
そんなことしたら、あとに説明するキッティング業者に払う作業費用が何倍にもなります。

まず、マスター(ひな形)となるイメージを作成するのです。

作成したマスターイメージを1つ作れば、そのイメージを、1,000台のPCであろうが、1万台であろうが、コピー(クローニング/複製)するのは、機械的な流れ作業になります。

ただ、マスターイメージの作成段階では、色々なトラブルが起きるんですよ。

まず、OSをクリーンインストールするわけなので、インストールができない、から始まります。OSのインストールに成功後、各種ドライバーの一部が導入できない、見つからない。ドライバー導入後、無線LANが接続できない、ベンチマークの結果が悪い、などなど、本当に色々なことが起きるわけです。

トラブルのことは、この記事では書ききれないので、また別の機会に詳しいことを書きますね。

キッティング業者って?

作成したマスターイメージは、その組織の中で、コピー(以降、クローニング)するわけではありません。さすがに、1,000台以上となれば、大変な工数がかかってしまいますので専門の業者に頼みます。その業者というのがキッティング業者です。

マスターイメージを作成したあと、PCを納品するまでに行う、一連の作業を、総称して、キッティング作業といい、その作業のなかに、クローニング作業があります。

キッティング作業の内容は、レノボで取引のあった日立物流さんのサイトから一部修正して引用しますね。

《キッティングサービスの一例》

  • クローニング作業
  • オプション品の増設
  • 単体動作確認
  • システム連動確認
  • お客様管理番号、シリアルNO等のデータ提供
  • 構成機器の集合梱包

※引用元:日立物流:キッティングサービス
http://www.hitachi-hb.co.jp/service/equipment_01.html

ここで小話ですが、クローニング作業でも極まれに、問題が起きます。マスターイメージ作成時には、問題なく、動作していたイメージが、クローニングしたあと、OSが起動しない、ブルースクリーンエラーが出る、などです。

そうすると納品スケジュールが遅れて大変なことになるのですが、これもまた、別の機会に詳しく書きますね。

大量のPCの配送はどうやって?

日立物流さんは、その名のとおり、物流会社なので、キッティング作業したPCは、そのまま、お客様のもとに配送されます。

物流機能を持っていないキッティング業者もあるので、その場合は、キッティング業者の倉庫から、物流会社にPCが渡って配送です。

ここで勘が鋭いと、気づくかもしれませんが、登場する会社が2つありましたね。

  • キッティング業者
  • 物流会社

キッティング送料

キッティング作業と物流の、両方の機能を提供できる会社は、送料が1回分で済むんです。

キッティング作業だけを行う会社に比べて、コスト面で優位性がありますね。

表面的に見れば、そうなんですが、実際、お客様に提示される金額は、価格競争の影響で、たいして差がないのが実情なんですけどね。

さて、配送先の種類ですが、お客様の情報システム部門宛であったり、実際にPCを使用する、エンドユーザーの勤務場所や、場合によっては自宅に配送されます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

なんとなく、イメージ掴めましたか?

もう少し図が多いほうが分かりやすいかと思うので、また修正するかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです!

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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ソニーの情報システム子会社で、5万人以上のユーザー向けの社内ヘルプデスクや、認証サーバ・メールサーバの運用を経験。その後、日本マイクロソフトや、レノボ・ジャパンで、大手法人営業のプリセールスSE を担い、ソフトウェアからハードウェアまで幅広い知識と経験を持つ。現在はIT企業、株式会社ワークスピーディーの代表取締役。 詳しくはこちら → プロフィール
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