【顔認証スタンプラリー】 マイクロソフト顔認証API の利用例


2017年9月1日に行われた、マイクロソフトのイベント、「Japan Partner Conference 2017 Tokyo」で、顔認証スタンプラリーを体験しましたので、そのレポートを書いています。

Microsoft Japan Partner Conference 2017 Tokyo~Inspire Japan! (JPC)|日本マイクロソフトのパートナー企業様向けイベント – Microsoft Partners
ここ1年、2年ほど、ロボットを使うと、注目度があるためか、IT のイベントごとでは、同じような利用シーンで、ロボットを使う場面がチラホラ見られます。

なのですが、今回、ロボットはハリボテで、タブレットが活用されています。

その点は少し残念でしたが、全体として、他でも応用がききそうだし、十分に実用的なものだと感じたのが率直な感想です。

それでは、解説していきま~す^_^

顔認証スタンプラリーとは

まずは、「顔認証スタンプラリー」の概要を説明しますね。

今回、スタンプを押せる場所は、3箇所ありました。

それら3箇所のチェックポイントで、「顔」で認証すると、スタンプをGET(ゲット)できて、3つ揃ったら、「景品」をもらえるというイベントです。

文字だと、伝わりにくいので「顔認証スタンプラリー」の全体像を図にしました。
※なお、この「顔認証スタンプラリー」は、株式会社ネクストセットにより、提供されていたものです。

顔認証スタンプラリーの仕組み

Microsoft Azure というクラウド・プラットフォームに、「顔認証API」という機能があります。

「顔認証」と名前が付くだけに、なんとなく、想像がつくかもしれませんが、その名のとおり、個人個人、千差万別な「顔」の情報を、ID(ユーザー・アカウント)やパスワードの代わりにして、認証(ログイン)するというものです。

なんか、難しそうな仕組みですか???

よく考えてみてください。

人間同士だと、「免許証を見せてください」とか言われて、顔で、個人を特定するなんていうのは、日常的に行われてるし、人間にとっては、簡単なことです。

でも、コンピューターだと、技術的に難しかったり、簡単でも、ソフトウェアに多額のお金がかかったり、という状況でした。

その状況がいま、すごい勢いで、変化しています。

マイクロソフト(Microsoft)や アップル(Apple)、グーグル(Google)、アマゾン(Amazon)などといった、巨大なグローバル企業が、顔認証のソフトウェアを開発していて、それを第三者でも、安価に、簡単に利用できるようになっているのです。

顔認証スタンプラリーを体験!

では、現場で体験した、顔認証スタンプラリーのレポートを具体的にしていきますね。

顔認証スタンプラリーのページにアクセス

自分が持っている、スマートフォン(スマホ)で、顔認証スタンプラリーのページにアクセスします。

大型モニター(デジタルサイネージ)に表示されている、QRコードを読み取ります。

顔とニックネームを登録

登録する情報は、2つだけ。

「ニックネーム」と「顔」です。

まず最初に「ニックネーム」を入力します。

その次に、顔の画像をタップすると、自撮りできる、カメラ機能がオンになり、自分の顔を枠に合わせて調整します。

調整が済んだら、「登録」ボタンをタップすると、撮影されると同時に、登録完了です。

正しく登録されると、「ニックネーム」と「顔」がセットで、表示されます。

GETしたスタンプは、まだ1つもないので、「チェックポイントNo.」の1~3は、空欄の状態です。

顔を認証する

スタンプラリーチェックポイントで、顔を認証して、スタンプをGETしていきます。

今回のイベント会場では、タブレットが使われていましたが、ここをロボットにすることもできるわけです。

タブレットで、自撮りの画面に自分の顔が表示されるように調整して、「スタンプGETする」ボタンをタップします。

「顔認証」が成功すれば、「ニックネーム」が表示されます。問題なければ、「はい」をタップします。

「スタンプGETしました!」のメッセージが表示されたら、スタンプが手に入っています。

自分のスマホで、顔認証スタンプラリーのページにアクセスして、「更新」ボタンをタップします。

GETしたスタンプの「チェックポイントNo.」の色が変わり、日時が表示されました。GET完了です!

タブレットが装着されている器材

ちなみにタブレットは、こんな器材に装着されています。

3つのスタンプをGET!

スタンプをGETしていくと、こんなふうに変化していきます。

ついに、3つのスタンプ、すべてをGET!

すると、「スタッフ専用ボタン」というものが表示されます。

景品交換!

景品交換所にいる、スタッフ誘導のもとで、「スタッフ専用ボタン」を操作して、景品交換する場合は、「はい(スタッフ専用)」ボタンをタップします。

これで、景品交換までの「顔認証スタンプラリー」がすべて完了です!

(景品)ロボホン・プラモデル

ちなみに、景品のロボホン・プラモデルですが、調べてみたら、景品としては、なかなか良いものでしたね。

まとめ

体験してみて思いましたが、ゲーム感覚もあり、面白いものでした。 やっぱり気になったのが、顔認証をしてスタンプをGETできる、一番のポイントで、タブレットのみで完結してしまうと、機械的だし、殺風景な感じがします。

人間の代わりに、ロボットがいて、ちょっとした、コミュニケーションもできれば、娯楽施設や、飲食店などにも、応用がききそうです。

こういった実証実験的な取り組みが積もり積もって、パッケージ化されることで、導入も簡単になり、色んなところで、顔認証などの生体認証(個人認証)を組み合わせた仕組みが出てくるでしょう。

クラウドサービスが発展して、導入のハードルがどんどん下がる、生体認証(個人認証)。以前にもまして、要注目ですね!
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ソニーの情報システム子会社で、5万人以上のユーザー向けの社内ヘルプデスクや、認証サーバ・メールサーバの運用を経験。その後、日本マイクロソフトや、レノボ・ジャパンで、大手法人営業のプリセールスSE を担い、ソフトウェアからハードウェアまで幅広い知識と経験を持つ。現在はIT企業、株式会社ワークスピーディーの代表取締役。 詳しくはこちら → プロフィール