Windows PC のドライバーは、どのような順序で導入するのがオススメか?


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レノボ・ジャパンに在籍していた期間、

「いったい、何度、Windows OS のクリーンインストール、そして、ドライバーをインストールしたのだろうか?」

5年8か月在籍していて、月に10回作業した、として、計算してみました。

期間:
 5年 x 12ヶ月 = 60ヶ月
 60ヶ月 + 8ヶ月 = 68ヶ月

 68ヶ月 x 10回 = 680回

うーん、なかなかやってますね~

実際はもう少し少ないと思いますが、そう大差はないでしょう。

そんな作業のなかで得た経験値から、サクッと、知見(ナレッジ)を共有します。

これ、なんでしょう?

そのまんま、XXXXX と書いてあるものもあるので、すぐわかる方は、「フッ(^^)」って感じかと思います。

答えは、ちょっと下に・・・
  • Intel SATA コントローラー AHCI ドライバー
  • Intel ワイヤレス LAN (11abgn, 11bgn, 11ac)
  • Intel ワイヤレス ディスプレイ
  • Intel PRO/1000 LAN アダプタ ソフトウェア
  • ThinkPad モニター・ファイル
  • Intel マネジメント エンジン インタフェース ドライバー(Intel ME)
  • Synaptics ThinkPad UltraNav ドライバー
  • Intel USB 3.0 ドライバー
  • Intel ワイヤレス Bluetooth 4.0 アダプター ソフトウェア
  • Lenovo 省電力ドライバー
  • Realtek オーディオ ドライバー
  • 省電力マネージャー
  • 4 in 1 メディアカードリーダー
  • 内蔵カメラ ドライバー
  • Intel スマート コネクト テクノロジー (iSCT) 5.0
  • Lenovo アクティブ プロテクション システム
  • ホットキー機能統合
  • Intel ディスプレイ ドライバー
  • オートスクロール ユーティリティ
  • Intel チップセット サポート
  • Microsoft .NET Framework 4.5 以降・再頒布可能インストール

答え) そう、ほとんどがドライバーですね。

それも、レノボ社の ThinkPad というノートPC向けのものです。

こうしたドライバー類を、OS をクリーンインストールした後、インストール(導入)します。

どんなときにOS をクリーンインストールするのか?

過去、いくつもの情報システム部門にヒアリングした結果から、だいたい、15台以上になると、雛形となる、マスターイメージを1台のPCから作ります。

仮に20台であれば、1台目で作成したマスターイメージを、専用のコピーソフトを使い、他の19台にコピー(複製、クローニング)すると、同じ環境になるんです。

master-image
↑ 図で示すとこんな感じです。

一台一台、OSを最初からインストールして、ドライバーを導入してたら、工数が倍以上になりますからね。

どう並べ替えますか?

経験値でいえば、以下のような順序がオススメです。

オススメという表現にしているのは、絶対的なやり方というのは、実際、ないんですよ。

そんななかでも、チップセットは、とにかく一番上

その下からは、おおよそこうした順番がいいですね。

大きく上下で、段落を分けましたが、上の段が特に大切なんですよ。

5年8ヶ月の間に、数千台規模の展開をいくつも担当しましたが、こうした順序で、トラブルを引き起こした事態に遭遇したことはありませんでした。

台数が多いと、プレッシャーかかるんで、実際の作業やサポートをしているときは、結構ヒヤヒヤなんですよ~

ドライバー類の導入順序


  • Intel チップセット サポート
  • Microsoft .NET Framework 4.5 以降・再頒布可能インストール
  • Intel マネジメント エンジン インタフェース ドライバー(Intel ME)
  • Intel PRO/1000 LAN アダプタ ソフトウェア
  • Intel ディスプレイ ドライバー
  • Realtek オーディオ ドライバー
  • Intel SATA コントローラー AHCI ドライバー
↑ ここまでが、とっても重要です。
  • Intel ワイヤレス LAN (11abgn, 11bgn, 11ac)
  • Intel ワイヤレス ディスプレイ
  • ThinkPad モニター・ファイル
  • Synaptics ThinkPad UltraNav ドライバー
  • Intel USB 3.0 ドライバー
  • Intel ワイヤレス Bluetooth 4.0 アダプター ソフトウェア
  • Lenovo 省電力ドライバー
  • 省電力マネージャー
  • 4 in 1 メディアカードリーダー
  • 内蔵カメラ ドライバー
  • Intel スマート コネクト テクノロジー (iSCT) 5.0
  • Lenovo アクティブ プロテクション システム
  • ホットキー機能統合
  • オートスクロール ユーティリティ

↑ 下の段は、正直いって、バラバラでも、大丈夫でしょう。

まとめ

こういった情報は、ブログに書いている人も少なく、人の頭の中にあるのが実情です。

なかなか難しいかもしれませんが、今回のような情報を必要としている方に、検索してもらってうまく届くといいんですけどね。

ではでは。
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ソニーの情報システム子会社で、5万人以上のユーザー向けの社内ヘルプデスクや、認証サーバ・メールサーバの運用を経験。その後、日本マイクロソフトや、レノボ・ジャパンで、大手法人営業のプリセールスSE を担い、ソフトウェアからハードウェアまで幅広い知識と経験を持つ。現在はIT企業、株式会社ワークスピーディーの代表取締役。 詳しくはこちら → プロフィール