Microsoft Innovation Day 2016 ファイナリスト・ピッチ・レポート(前編)


MS-Windows8
geralt / Pixabay
4月23日(土)に、Microsoft Innovation Day(@日本マイクロソフトの品川オフィス)に参加したので、関心を持った部分、気になった点などを思うがままに、つづりますね(^^)

イベントの概要とプログラムの種類

イベントの概要は、公式サイトの内容を抜粋しますね。
Microsoft Innovation Day は学生、教育者、スタートアップ、エンジニア、投資家、アクセラレーター、 ビジネス リーダーなどを対象としたイノベーション創造イベントです。学生やスタートアップによる 最新ソリューションの発表、第一線で活躍するスタートアップやエンジニアによるセッションと展示、 参加者同士のネットワーキングを通じ、社会にインパクトを与えるような新たなイノベーションを 創りだすきっかけとなる場を目指します。

私なりに平たく解釈すると、このイベントは、仕事や普段の生活における課題や問題を解決するために、将来、iPhoneみたく、世の中を変える可能性のある、革新的(Innovation)な、ソフトウェアや、スマホ向けのアプリ、ITの機器などを開発したり、考え出した方々の発表会です。

興味のある方々に共有して、場合によっては、出資して(お金などを出して)もらい、製品・サービス化して、世に送り出しましょう、というイベントだと理解しています。

もっと突っ込むと、その裏には、マイクロソフトの開発ツール(Visual Studio)や、Microsoft Azure、IoTのプラットフォームの利用を促進する狙いが、当然あるでしょうね。

公式サイトにも載っていますが、プログラムは、大きく2種類です。

これら以外にも、前段や合間にセッションがあるんですが、それについてはここでは省きます。
  • Microsoft Innovation Award 2016
  • ImagineCup
ざっくり説明しますよ。
・Microsoft Innovation Award 2016は、主に法人組織(社会人)が参加する大会 ・ImagineCupは、学生が参加する大会
予選大会のことなどは、よく知りません(調べてません)が、両方共、予選を勝ち上がった、ファイナリストが出場します。陸上や水泳などと同じように、複数の選手(チーム)が戦う、決勝戦ということですね。

何して戦うかというと、それぞれのチームが、決められた時間内で発表して、勝敗を決めます。

私が聴講したMicrosoft Innovation Award 2016は、1チームあたり、たしか5分か、6分の時間で、プレゼンをするんですね。

参加した目的は?

洗練された、いろんなプレゼン(ピッチ)が見たかったから。

一番の参加目的は、これです。

期待していたとおり、各チーム、プレゼンの練習を重ねて、場数を踏んだのでしょう。

審査員から、説明が足りないチームもあったというような批評もありましたが、私が見聞きした限り、どれもギュッと凝縮された、伝わる内容で、参考になったし、学生が聴講すれば、なおさら、すごく刺激になりますね。

数分程度の短時間のプレゼンで、スライドや動画を駆使しながら、あるいはお芝居風に、どうやって、聴衆に伝わるプレゼンができるのか、やっぱり、で聞くと、迫力が違うんですよ。

自分の記憶にも残りやすい。一週間経った今でも、各登壇者の残像が頭に残ってますもん。

ちなみに、こういう大会でするプレゼンのことを、ピッチという言い方をしますね。

ググると、ピッチとはカジュアルなプレゼン、いう説明があるので、そんな感じです。

どんなファイナリストか?

私自身の主観的な一言コメントを入れていきますね。色々な意見があると思うので、フーンと読んでいただければと思います。

※公式サイトから製品・サービス名、会社名を、製品・サービスの概要は、パンフレットから引用しています。上から順番に発表していきました。

(Microsoft Innovation Award:ファイナリスト)
KAGURA
株式会社しくみデザイン
https://www.kagura.cc/ ↑音に合わせて、ディスプレイに表示されたポイントに手をかざしていると、素人でも、メチャクチャかっこいい、音楽を奏でられちゃう製品。一番目の登壇者で、盛り上げてくれましたね~。結婚式とか、会社の宴会・パーティーとかですごく使えそう。
Milbox Touch
株式会社WHITE ↑「さわれるVRゴーグル」って、キャッチコピーなんですが、仮想現実世界に入り込めるダンボール製のVRゴーグルって、スマホを装着して使うんですが、入れちゃうと普通はスマホを操作できないんです。それを特殊なシートを使って、装着したスマホを操作できるようにした製品。「ハコスコ」というダンボールで作られたVRゴーグルを持ってるんで、あ~これは使える!と思いましたね。OEM展開するそうで無難に売れるかな。

LandSkip
株式会社LandSkip
私たちは風景配信、バーチャルウィンドウ、デジタルスペースデザインにより「風景の流通」を実現します。株式会社ランドスキップ コーポレートサイト - LandSkip Corporate Site.
↑無味乾燥な壁や天井などに付けて、綺麗な風景の映像と音を配信するサービス。オっ!てなりました。最近、総合病院に行く機会があったので、医療機関においたら、癒されるなって。

スマート内覧
株式会社ライナフ

↑賃貸マンションを探しているときの内覧て、不動産屋との調整が面倒ですよね。不動産業者の立会なしで、スマホを鍵代わりに、自分だけで見学できちゃうサービス。テレフォンショッピングのような、芝居が印象的でしたね。見せ方が凝ってたわ~

Secual
株式会社Secual

↑窓やドアにセンサーがついた機器を取り付ける、ホーム・セキュリティサービス。完成された感があって、認知されたら順調に売れるかな。価格が手頃だし。

VitalCatch with Azure IoT Suite
WevNAL

株式会社wevnalは、人とテクノロジーを掛け合わせることで、分断されていた情報やデータをシームレスに繋ぎ、ユーザーが日常的に楽しく快適に利用できるサービスを提供します。
↑これもセンサー系。Azure10T Suiteを使っているそう。1人住まいの年配の方、持病を持った方が自宅にいるときに、在宅医療、介護士、看箆士、家族などが遠隔地から、見守れるようにするアプリ。ニーズありますね。

アロバビュー
株式会社アロバ

監視カメラ・防犯カメラを設置するなら13年連続国内シェアNo.1「アロバビュー」!国内外一流メーカーのIPカメラを統合管理。クラウドへの録画やスマホアプリを使ったモニタリングにも対応済。店舗、マンション、工場から発電所まで、規模・用途に応じた最適のシステムをご提案します。
↑主に店舗などに置いた監視カメラから、顧客の行動を分析し、マーケティングに活用できる製品。よく考えますね~高い技術力も必要そう。

みどりクラウド
株式会社セラク

農業にITを導入するには、みどりクラウドが最適です。圃場の環境計測や制御を行える「みどりモニタ」や、農作業の管理記録ができ、GAP認証取得を支援する「みどりノート」、流通販売支援のサービスなど、課題に合わせたサービスをご提供します。
↑ビニールハウスの環境(ハウス栽培環境)を遠隔地から計測するセンサーを使った農業IoT。農業IoTって言い方は新鮮だったな。すごくいろんな情報を計測できるんですね。可能性を感じます。

さて、これでようやく半分。

続きは、次回お届けしますね。

まとめ

どうですか。

こういう新しいソリューション(製品・サービス)を開発し、出資を受けながら、世に送り出し、社会を変革しようとする組織のことをスタートアップといいます。

スタートアップのピッチ・イベントを、体験したことない方は、かなり新鮮な経験ができます。世に出る製品・サービスの種(シード)の段階を見れるわけですからね。植物でいう、芽が出る前の段階になります。

もし参加される場合は、大学のサークルみたいなノリの、クオリティがいまいちなイベントもなくはないので、「スタートアップ イベント」などとググって、有名どころのイベントを選んでおけばおそらく間違いないでしょう。

ではまた! 後編はこちらです。
前回のMicrosoft Innovation Day 2016 ファイナリスト・ピッチ・レポート(前編)に続き、後編のお届けです!
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ソニーの情報システム子会社で、5万人以上のユーザー向けの社内ヘルプデスクや、認証サーバ・メールサーバの運用を経験。その後、日本マイクロソフトや、レノボ・ジャパンで、大手法人営業のプリセールスSE を担い、ソフトウェアからハードウェアまで幅広い知識と経験を持つ。現在はIT企業、株式会社ワークスピーディーの代表取締役。 詳しくはこちら → プロフィール