【Microsoft 365】 独自ドメインによる、最初のセットアップ(設定)手順


efes / Pixabay
(2020/04/19 時点:後半の独自ドメインの設定については、古い情報が多くなっています。近日中に更新いたします)

Microsoft 365 の試用版の申し込みから始まり、最初のセットアップ、そして、メールの利用開始までの手順をお伝えします。

「Microsoft 365 」は、Word やExcel、Power Point といった、従来のソフトウェアに加えて、例えば、メールの機能も含めた、総称です。

従来のMicrosoft Office しかご存知ない方にとっては、随分変わった印象を感じるかもしれません。逆に、新鮮ですかね。

今回は、管理者向けのセットアップ手順なので、少し難しい点もありますが、画面ショットがたくさんあるので、参考にしてくださいね。

いきましょう!

※2020年4月22日(日本時間)に、「Microsoft Office 365」の名称が、「Microsoft 365」に変わるため、先行してこちらのページから、「Office」の名称を削除しています。

Microsoft Office 365 の試用版申し込み

Microsoft Office 365 を1ヶ月利用できる、試用版があるので、まずは申し込みます。

Microsoft Office 365 のエディションは、Office 365 Business Premium ですね。

https://products.office.com/ja-jp/office-365-business-premium-one-month-trial

[1か月間無料で試す] ボタンをクリックします。

サイトの手順にしたがって、進めます。

まず、普段使っているメールアドレスを入力して「次へ」ボタンをクリックします。

マイクロソフトのサービスに、そのメールアドレスを使ったアカウントがなければ、次のような画面になりますので、「新しいアカウントを作成」ボタンをクリックします。

続いて利用者(個人)情報を入力します。

携帯電話や、フリーダイヤル以外の電話番号であれば、画面の指示に従って対応します。

下記の画面は確認コードを入れる場合の例です。
  1. ショートメッセージに届いた確認コードを入力します。
  2. 「確認」ボタンをクリックします。
「自分に電話(音声通話認証)」の場合は、該当の電話番号に電話がかかってきて、その通話で確認した番号を入力して認証します。

Microsoft 365 で使う、ドメイン名を設定します。

「.onmicrosoft.com」より前の部分に、任意(自身で決めた)の名前を設定します。

「 設定した名前.onmicrosoft.com は使用できます」 のメッセージが表示されたら、「次へ」ボタンをクリックします。

Microsoft 365 にログインするときに使用する、任意の名前(ID)やパスワードを設定します。

契約する可能性のあるライセンスの数量(ユーザーの数)を入力し、「次へ」ボタンをクリックします。

あくまで、トライアル(試用)目的であっても、クレジットカードの情報を入力しなければならないので、画面に従い、設定します。

入力せずに進もうとすると、入力していない項目赤字で注意書きが表示されます。

「数量と支払い」の設定が完了すると、すべての申し込みプロセスが完了して、Microsoft 365 の利用ができるようになり、同時に、該当の ユーザーID で、ログインもできます。

表示されている ユーザーID は、すべての権限を持つ管理者 ID になります。

最後に「設定に移動」ボタンをクリックします。

Microsoft Office 365 へのログイン

Microsoft 365 へのログイン画面が表示されるので、先程作成した、ユーザーID を選んでログインします。

もし誤って画面を閉じてしまった場合は、以下のURLで「Microsoft 365 の管理センター」のログイン画面にアクセスできます。

Microsoft 365 の管理センター
https://admin.microsoft.com/

ログインに成功すると、青文字の画面が表示されます。

Microsoft Office のインストールが必要であれば、インストールをします。

不要であれば、「続行」ボタンをクリックすると、「*****.onmicrosoft.com」でなく、その組織で利用する予定の 独自ドメインの設定に移行できます。

順番は以下のプロセスです。
  1. Office のインストール
  2. (独自)ドメインの追加
  3. ユーザーの追加
  4. ドメインの接続

Microsoft 365 の初回のセットアップ(独自ドメイン)

独自ドメインで使うことを前提として、初回のセットアップをしていきます。

先程の続行ボタンを押さずに、画面を閉じてしまった場合は、以下の管理画面から、独自ドメインの設定を開始します。

管理者のアカウントで、Microsoft 365 にログインします。

セットアップボタンをクリックします。

ここから、独自ドメインの設定です。

すでに、独自ドメインを取得しているのを前提にしますので、「すでにドメインを所有しています」を選択して、次へ

ドメインの確認が求められますので、TXTレコードか、MXレコードを、ドメインを取得したサイトで、DNSの設定に追加します。

ドメイン所有の確認(お名前ドットコムの場合)

対象のドメインが正しく取得されたものなのか、確認が必要になります。

ここでは、お名前ドットコムを例に解説しています。

「DNS関連機能設定」のリンクをクリックします。

2016-06-17_15h12_40
対象のドメインを選択します。

2016-06-17_15h13_06
「DNSレコード設定を利用する」の「設定する」を選択します。

2016-06-17_15h13_50
TXTレコードの設定画面です。

2016-06-17_15h14_34
ドメインは、お名前ドットコムで、取得していますが、サーバーは、さくらインターネットを利用しているので、それ用の設定(Aレコード・CNAMEレコード)も追加されています。

2016-06-17_15h17_50
反映されるのに少し時間がかかって、こんなメッセージが出てくることがありますが、気長に待ちます。

私の場合、10分もしないうちに確認されました。

DNSの設定が完了したら、「確認」ボタンをクリック

(以降、2020/04/12時点で、まだ古い画面になっています。近日中に更新します)

2016-06-17_15h26_29

ユーザーの追加、メールメッセージの移行

ドメインの確認が済むと、「ユーザーの追加」に進みますが、ここはあとでもやってもかまいません。

2016-06-17_15h47_56
「メールメッセージを移行しません」を選択して、「次へ」進みます。

2016-06-17_15h50_29
ちなみに、既存のメールから移行する場合は、「メールメッセージをOffice 365に移行する」を選択して、次へ進みます。

2016-06-17_15h49_02
すると、このような画面が出てきますが、今回は新規なので、前の画面にブラウザの戻る機能で、戻ります。

2016-06-17_15h51_07

DNS 設定の最終行程

重要な DNS設定 がいくつもあるので、ここは、慎重にやりましょう!

今回は、「自分で独自のDNSレコードを管理する」を選択して、次へ

2016-06-17_15h52_07
既存のメールの場合は、この設定をすることで、リダイレクトされるので、気を付けましょう。

2016-06-17_15h52_30
追加するレコードの一覧の例です。

2016-06-17_15h53_50
2016-06-17_15h54_00
2016-06-17_16h01_08
2016-06-17_16h02_09
ドメインの確認と同じく、反映に時間がかかります。

10分後ぐらいに、無事セットアップ完了となりました!

2016-06-17_16h09_00
2016-06-17_16h09_30

まとめ

決して、難しい設定ではないのですが、最後のDNS設定が、一番の山場ですね。

Microsoft Office 365に限った話ではありませんが、クラウドサービスは、申し込みしてから、設定・利用開始まで、慣れれば、1時間とかかりません。

遠い昔の話のようですが、クラウドサービスがない時代、メールサーバやグループウェアの構築、そして構成(設定)するのに、1日以上かかっていたのが、嘘みたいです。

今後、実際の「ユーザーの追加」や、メールの利用について、ご案内する予定です。
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ソニーの情報システム子会社で、5万人以上のユーザー向けの社内ヘルプデスクや、認証サーバ・メールサーバの運用を経験。その後、日本マイクロソフトや、レノボ・ジャパンで、大手法人営業のプリセールスSE を担い、ソフトウェアからハードウェアまで幅広い知識と経験を持つ。現在はIT企業、株式会社ワークスピーディーの代表取締役。 詳しくはこちら → プロフィール