前回のレポートに続き、後編をお届けします。 前回のファイナリストは以下のとおりです。
- KAGURA / 株式会社しくみデザイン
- Milbox Touch / 株式会社WHITE
- LandSkip / 株式会社LandSkip
- スマート内覧 / 株式会社ライナフ
- Secual / 株式会社Secual
- VitalCatch with Azure IoT Suite / WevNAL
- アロバビュー / 株式会社アロバ
- みどりクラウド / 株式会社セラク
ファイナリスト・後編
科学を加速させるAI〜クラウドを活用したライフサイエンス研究画像解析〜
エルピクセル株式会社↑AIを活用した、画像を解析するシステム。裏っかわで、どんなテクノロジーになっているのか想像つきません(笑)。研究施設用途ですかね。ホームページから引用&文言編集ですが、「2014年3月に東京大学の研究室のメンバー3名がスピンアウト」の会社です。私たちLPIXELは、ライフサイエンスと画像解析の双方に強みを持った会社です。 医学・薬学・農学などのあらゆるデータを活用し、人の未来をつくりたい。 オープンイノベーションのハブとなり、研究で培った技術を世界に広げる。 未来を豊かにする、革新的なプロダクトを供給する。 それが、仲間や人々の幸せにつながると信じて、 私た...
bioSync
筑波大学 人工知能研究室↑これもバリバリの研究者が開発したもの。パンフレットより引用「他社と神経を接続し、二者間で運動感覚の共有を実現するウェアラブル・デバイス」説明だけだとなんだか、よくわからない?ですよね。サイトのビデオでよくわかりますよ。まるで超能力のようです^^;ピッチの様子も研究者らしい知的な雰囲気でした。これは革新的だったな。まさにイノベーション・ω・Jun Nishida and Kenji Suzuki. 2017. bioSync: A Paired Wearable Device for Blending Kinesthetic Experience. In Proceedings of the 2017 CHI Conference on Human Fa...
MEDICMO-MHC
エクストリームデザイン株式会社 ↑顔の画像認識を中心に、人の精神疾患状態を検知、改善するためのメンタルヘルス・テクノロジー。「常時50人以上の人が労働に従事する組織」だとストレスチェックが義務化されてるんで、引き合い多そうですね。
Pathee
株式会社tritrue↑ユーザの場所や状況に応じて検索できるスマホやタブレット向けのサービス。検索エンジンを研究・開発したんですね。これ単体のサービスだと、大きく成長するのはどうなんですかね。どこかの有名サービスのいち機能になったりして。街のおでかけを、便利で楽しく、しなやかにする「Pathee(パシー)」。おでかけをするユーザーのみなさまに、買い物だけでなく遊ぶ場所など様々な目的に適した場所を提案しており、あらゆるシーンで利用いただけます。
The VOICE
Hmcomm株式会社↑動画や録音データなどの会話の文字起こし、テキスト化ソリューション。大学の研究者レベルの技術力がないとできない?、かな、こういうのは、質がよければすぐ実用化されますね。これはぶっちゃけていうと、どんなプレゼンだったか、どんな人が話したか思い出せない。すみません・・・でも写真はちゃんと撮ってありますね。人工知能で音を可視化し、ビジネスの成長をサポート。ヒトと機械の対話を実現し、新しい社会を創造していきます。
TANREN
TANREN株式会社↑主に接客業の人的スキルを底上げ、向上を支援するサービス。見本となる、接客スタッフの様子をビデオに撮って共有して学んだり、自分の接客してる姿を撮って、自習したり、第三者に助言してもらったり、大いに使えそう。が、競合も多そう。余談ですが、接客業だけでなく、教育の現場で、授業の上手いベテラン先生(定年退職間際)の様子をこういうアプリで早く撮って残しといた方がイイね、後世に残すためにも。TANRENは、商談・接客におけるノウハウの可視化と評価指標の体系化をサポートする学習プラットフォームです。クラウドシステムにより商談・接客のノウハウを動画で共有・学習でき、経験豊富なコンサルタントが貴社の営業利益の最大化に貢献します。
Putmenu
ボクシーズ株式会社/株式会社タグキャスト ↑店舗・宿泊施設の注文を、お客さんが持っているスマホでできるサービス。あと、海外の観光客向けにメニューを多言語化したりとか。これも実用的なんだけど、類似サービスが出てきそうってことで、メチャクチャ、革新的!とは違うのかな。いいサービスだと思うけど。好きなこと言ってますなあ(笑)。
Spoch
株式会社SPLYZA↑最後!アマチュア・スポーツマンの様子をビデオに撮って指導に活かしたり、チームに共有したり、SNSの機能でコミュニケーションしたりのサービス。あらためて、チェックしてみると、ターゲットは違うけど、TANRENのサービスとちょっと似てるかな。これも競合がありそうで、革新的とはいえないのかな、なんとなく。いくつもコメント書いてると、評価基準が少し分かってきたような。スポーツで考える力を育むならSPLYZA Teams(スプライザチームズ)
これで、すべてのファイナリストが出尽くしました!
ファイナリストの最優秀賞は?
さてさて、どこが最優秀賞だったかというと、公式サイトを見ればすぐわかるんですが、最優秀賞+日本航空アントレプレナー賞 – bioSync(筑波大学/人工知能研究室)この分野にちっとも詳しくありませんが、おっ、おっ、おっーーって、驚きがあったもんね。
https://vimeo.com/155394019
ファイナリストの何に投票した?
私自身が何に投票したかというと、おもいっきり主観的な目線になったな、とあとになって思いました。実家がお米屋なもんで、農業が気になって。
そうこちら。
小松賞(笑) – 農業ITの「みどりクラウド」(株式会社セラク)これも類似サービスがありそう、出てきそう、ということで、イノベーションとしては弱かったのかな。でも、ソフトウェア技術だけでなく、湿気が多かったり、ものすごく暑い環境でも、壊れないデバイス、が必要だし、大変な研究・開発が必要なんだろうな、と感じました。
https://midori-cloud.net/
まとめ
合計16 のファイナリストのピッチに関して、コメントしてみました。さすがファイナリスト、いずれも、ほー、よく考えたー、開発したなー、というものばかりでした。 前編はこちらです。 イベント終了後、懇親会に少し参加しましたが、いい出会いに恵まれましたよ。
あと最後に、こんなオシャレな、マイクロソフトの社員食堂(One Microsoft Cafeと呼ぶそう)にも度肝抜かれましたよ。価値あるインプットができましたし、ここで、アウトプットもできて、よかったよかった。
↑ヤバくないですか。このオシャレさ(^^)
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小松 英二
代表取締役 : 株式会社ワークスピーディー
ソニーの情報システム子会社で、5万人以上のユーザー向けの社内ヘルプデスクや、認証サーバ・メールサーバの運用を経験。その後、日本マイクロソフトや、レノボ・ジャパンで、大手法人営業のプリセールスSE を担い、ソフトウェアからハードウェアまで幅広い知識と経験を持つ。現在はIT企業、株式会社ワークスピーディーの代表取締役。
詳しくはこちら → プロフィール
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