新型コロナ禍における、IT業界の状況(私の知る範囲で)


私が関わっている範囲のみの話です。

現在、PCやタブレット、スマホ等のデバイスを管理するツールのビジネスに関わっていますがここでも新型コロナの影響が出ています。

デバイス管理ツールは、主に法人向けに利用されるツールで社員が使うデバイスの状態を集中管理できます。

例えば、仕事で使うアプリケーションを管理者から、強制的に配信してインストールする、なんてことが遠隔地から行えます。

このツールは、半分以上の割合で、デバイスの販売と同時に売れます。

PCやタブレットの製造は感覚値で9割かそれ以上、中国で行われていて、新型コロナの影響による製造の遅れにより、台数が数百台、数千台の規模ならば納品が2,3ヶ月あとになることも現時点で不思議ではありません。

新型コロナで工場が止まっていた時期があるので、世界中からきたオーダーの製造をまださばききれてないのです。

納品がそれだけ遅ければ、よっぽど必要に迫られているお客様でない限り、デバイスの発注を延期、次の新モデルまで検討を伸ばす、デバイスをやむなく使い続ける、あるいはリースを延長させます。

それに紐づく形でこうした関連ツールの発注も遅れる、というマイナスのスパイラルが起きているのが現状です。

強制的なテレワークが実施されているところが、多いため、IT担当者が会社に行けないことにより、検討している、デバイスやツールの検証をお客様ができない、結果、具体的な検討が進まない、と営業活動自体も遅延の傾向が顕著です。

新型コロナのことが落ち着いて経済活動が、一刻も早く、普通に近い状態に戻ることを願っていますがどれだけの期間がかかるかまだ検討つきません。

いくら工夫したとしても、マーケット(経済)が動いてなければやれることにも、さすがに限界がありますからね。
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ソニーの情報システム子会社で、5万人以上のユーザー向けの社内ヘルプデスクや、認証サーバ・メールサーバの運用を経験。その後、日本マイクロソフトや、レノボ・ジャパンで、大手法人営業のプリセールスSE を担い、ソフトウェアからハードウェアまで幅広い知識と経験を持つ。現在はIT企業、株式会社ワークスピーディーの代表取締役。 詳しくはこちら → プロフィール