今回は、Intel AMT 10を搭載したPC にリモートから接続して、主にハードウェアの情報を確認、さらにリモートコントロールするところをご覧いただきますね。
Intel AMT 10 の初期設定はこちらの記事です。 BIOS 画面の動きを撮り忘れたので、あとで追記するつもりです。
以下の2台を利用しますよ。
使用するPCは、今回
ThinkPad X250 : Intel AMT 10
です。
ちなみに、ThinkPad X1(Carbonでない)から接続しまーす。
Intel AMT 6.0 と同じツール(Intel Manageability Commander や VNC)を使えるのかと思ってたら、使えなかったんですよ。
VNCが使えない理由は、別の原因がありそうですが、「Intel Manageability Commander」は、おそらく、Intel AMT 10 に対応してないのでしょうね。
「Mesh Commander」とは
「Mesh Commander」というツールを利用してリモートからアクセスします。説明しているサイトがいくつかヒットしますね。こんな画面ショット付きでありますが、英語だし、難解そうだし、ちょっと抵抗感ありますよね。
少し説明を読んでみると、このツールは、WEBベース(HTML5)のツールだってことが分かりますね。細かいことは今は、いいでしょう。
↑ 引用元:
Find software and development products, explore tools and technologies, connect with other developers and more. Sign up to manage your products.
↑ 引用元:
Find software and development products, explore tools and technologies, connect with other developers and more. Sign up to manage your products.
Find software and development products, explore tools and technologies, connect with other developers and more. Sign up to manage your products.
「Mesh Commander」のダウンロード
Open Software Projects というサイトから、「Mesh Commander」をダウンロードします。MeshCommander
「Mesh Commander」の使い方
ダウンロードしたexeファイルは、インストールする必要がなくて、ただ実行するだけで使えます。↑ デスクトップなどに置いた「Mesh Commander」を実行
↑ セキュリティの警告がでますが、そのまま実行ボタン
接続先のコンピュータの追加
↑ 初期画面が表示されますが、リストに何も表示されてないので、ガランとしてますね。↑ 「File」メニューから、「Add Intel AMT Computer」を選択します。
↑ 「Friendly Name」は、なんでもよくて、分かりやすい名前をつけます。
- Hostname: 接続先PCのIPアドレスか、コンピュータ名
- Password: Intel AMTの初期設定(拡張BIOS)で設定したものを入れます。
リモートの PC にアクセス
↑ 「Connect」ボタンを押すと、接続できます。接続に成功すると情報が取得できます。うまくいきましたか?
システムステータス
↑ システムの状態が確認できて、ここから電源のコントロールもできます。やってないですが、スクリプトも実行できるみたいです。
リモートコントロール
↑ 「Remote Desktop」のナビゲーションメニューをクリックします。KVMのメッセージが出てるので、クリック
↑ 「KVM Remote Desktop」の設定にチェックを入れます。
↑ 「Connect」ボタンを押せば、リモートコントロールできます!
↑ 接続できました!
↑ フル画面にもできます。
↑ ログインしてない状態からも、ログインできますよ。
↑ リモートデスクトップの設定
↑ IDE-R(ストレージのマウント)の設定
↑ 電源のコントロール
ここから再起動させて、BIOSを確認できます。
Serial-over-LAN Terminal
↑ コマンドだけで、PC/OSを操作したい人向けの機能です。Hardware Information
↑ ハードウェアの情報を一通り確認できます。Event Log
↑ イベント・ログAudit Log
↑ 監査ログNetwork Settings
↑ ネットワークの設定Internet Settings
↑ インターネットの設定Security Settings
↑ セキュリティの設定Agent Presence
↑ エージェントの状態 ※OS以外にある、Intel AMTのエージェントということですね。System Defense
↑ システムの防護(有線LAN?)の設定User Accounts
↑ ユーザーアカウントの管理画面Script Editor
↑ Scriptを作成、編集したり、仕込むための設定ができますね。WSMAN Browser
↑ 膨大な設定をチェックできます。 以上です! 有償のシステム管理ツールを使えば、同じようなことはできるんですが、オープンソースのようなので、無償なんですよね。 よく出来ています。まとめ
Intel AMT 6.0 と Intel AMT 10 の初期設定から、以下のようなことを紹介してきました。- リモートから PC の BIOS を参照・変更する方法(画面ショットもキレイに撮れる)
- リモートから PC の情報(主にハードウェア)を確認する方法
- PC をエージェントレス(OS上)でリモートコントロール(遠隔操作)する方法
連載目次:Intel AMT を使って、リモートで PC を管理する方法
- Intel AMT (1)PC :リモートで情報取得、遠隔操作するための初期設定(Intel AMT 10編)
- Intel AMT (2)PC :リモートで情報取得、遠隔操作するための初期設定(Intel AMT 6.0編)
- Intel AMT (3)PC: BIOS を参照・変更する方法(Intel AMT 6.0編)
- Intel AMT (4)PC: VNC でリモートコントロールする方法(Intel AMT 6.0編)
- Intel AMT (5)PC: リモートから情報取得、遠隔操作する方法(Intel AMT 10編)
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小松 英二
代表取締役 : 株式会社ワークスピーディー
ソニーの情報システム子会社で、5万人以上のユーザー向けの社内ヘルプデスクや、認証サーバ・メールサーバの運用を経験。その後、日本マイクロソフトや、レノボ・ジャパンで、大手法人営業のプリセールスSE を担い、ソフトウェアからハードウェアまで幅広い知識と経験を持つ。現在はIT企業、株式会社ワークスピーディーの代表取締役。
詳しくはこちら → プロフィール
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